配信カメラの向こうがわ

お久しぶりの。

1年くらい書いてないのかも。いや、その間にも書こうと思ったり、実際に書き始めて気絶したり、消したりで、ほぼ1年。

イギリス行ってから書いてないな。おれはまだこのブログ上では香港にいることになってる!

あれからとゆうものの、曲を作ったり少しライブをしたりと、まぁそれなりに過ごしてきて、今年も5月末から再びイギリス、そして新たにオランダへ行く予定が、例のウィルスで。

キャンセルが決まった時には、まぁ行ったところでライブは出来ないし、人々もそんなモードではないから行っても仕方ないのだと軽く、いや軽くもないけどハラを決めていたのだけど、いざその再び飛び立つハズだったその時を、ソファーの上で変わりばえのないニュースを観ながら過ごしていると、だんだんと空白の穴が空いてきた。

世の中は少しずつ解禁されて、楽観ムードになりつつあり、”オレはもともとインドアだから、自粛でも何にも変わらなかったヨン”なんてあちらこちらで聞こえてきた頃。

リモートワークだ、新しい生活だ、何だと言ったところで、結局あいも変わらず満員電車は今日も環状線を再びただ回り始めたことが、急にずっしりと空から落っこちてきたのである。

そんな時に、日本と海外のアーティストとの交流イベントでのライブが決まって、今年は配信ライブだったのだけど。。配信などクソ喰らえだと思っていたけれど、あったこともない、まだ知らないところにいる人たちに届けるのならばきっと意味があると、思って参加した。

最初は久々のライブだし、配信への違和感からうまくいかないんじゃないかと心配そうにしていたけど、やはり考えて考えて考え抜いた、そのやる目的、があったからかとてもいい空気で演奏できた。不本意なことをしている時は何か嫌な気持ちになるものだけど、全くなかった。これが配信ライブの意義なんだとおもえた。

知らないだれか。
ただこのソファーに座っているだけじゃ会うこともないままのだれか。そんな人が自分の想像をはるかに上回るほどいる。ここからじゃ見えない景色があるのだと、もう一つ先の見えない扉を開けてみようと思った。

思えば一年前、ホントにひとりでイギリスにいけるのかと内心ホントにビビってた。HISやらJTBやらの手助けはないし、地元の電車もやっと乗れるようになったレベルなのに。現地に知り合いなど誰もいないし、トイレや路上でボコられて、ケツの穴にコーラの瓶でも入れられると思ってた!いや、まじで。

それは行かなけれは決して見えない景色だったのだ。行かなかったらきっと、他の誰かがいつかひとりで海外へ行くと言いだしてもおれはきっと、ケツの穴にコーラの瓶でも挿されて終わりだ!なんて言ってたと思う。

まったく違う人生を歩んでる友だちが、20歳までに自分で勝ち得た成功体験がある人間とない人間では大きな差が出るといっていた。

あの時あんなにやれたんだから、って本当に限界の時に思い出せる成功体験は確実に違う結果をもたらすと思う。そしてまた違う扉を開けてくれる。

明日も明後日も、楽しくてたまらない。
満足してないのに楽しくてたまらない。

そんな話ができる友達がいるのは幸せなことだなぉ。

なかなかひとりで走っても、新しい記録は出せないもの。

またちゃんとライブができるその日まで、やれる事をやり抜こう、明日も大事にしようと、配信カメラの向こうを眺めながらおもった。

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